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ボーディングスクールの授業  於Albert College、ON, Canada

<昨日のブログに続きます>
カナダのオンタリオ州、ベルビルにあるAlbert Collegeの8年生の社会(Social Studies)の授業、その教科書は地理と歴史で構成されていました。
B5版サイズ、厚さ3センチほどの教科書は、表側から地理、裏側からカナダの歴史について書かれていて、1年間で二つの分野を勉強するようにできていました。シュナイダー先生によると、留学生はカナダの歴史に関して、基礎知識が全くない状態からのスタートなので、みな苦労すると言っていました。
しかし、成績は中間、期末テストで知識の熟達度のみの結果でつけられることはありません。
留学生の評価に関しては、試験、宿題、課題などについて現地生徒と違って、英語力のハンディを考慮するとともに、彼らの学習意欲、努力も総合的に評価して、やる気を9年生以降に繋げたいと、シュナイダー先生は私に授業後説明してくれました。
三時間目は、ハリス先生(男性)によるラーニング・ストラテジーズという文化系の授業でした。今日の課題は2月に同校の小学校生徒に対して行われる雪のキャンパスの屋外活動指導のプラン作りでした。
この日、外気温はマイナス4-5度、雪の降る運動場にハリス先生はクラス全員を集め、既存の運動場の施設や地形を利用して、小学生たちにどのような活動をさせるかを指導されました。傾斜の地形を利用して子どもたちをそりで遊ばせる、傾斜と距離などを上級生、下級生のために配慮する、数本の木立をうまく使ってそこを通り抜けさせる、運動場への出入り口が活動本部となり、救急の対処とアナウンスセンターにする、ジャングルジムや滑り台などをどのように活用するかなど、雪の降る現場で指導者となる生徒たちに直接の指導を行いました。
その後、教室に生徒たちは戻り、2人ずつのグループになって、それぞれが活動内容を話し合いで決めて、残りの時間は、それぞれのグループがパソコンを使ってプラン案を作成して、先生に提出するため、作業にかかりました。
初めてこのクラスに参加する今回の新入留学生は、当然のことながら、言葉とクラスへの中途参加というハンディがあります。そこで、ハリス先生は、その生徒のみ3人でグループを認めました。この留学生とグループを組むことを、自発的に申し出たのは地元生でした。それに対して、ハリス先生は、「Thank you,  - !」と言いましたが、もちろんfor your considerationということが、先生の態度と言葉の抑揚から十分に感じ取れました。
私もその生徒のお母さんも、この学校の教育の根本に優しさや思いやりが備わっていることを垣間見ることができ、とても安心すると同時に、厳冬のカナダでホッする心の温かさをこのクラスで感じることができました。
つづく

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