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授業は楽しく宿題は多い - ボーディングスクール

12月もそろそろ半ば、英語圏のボーディングスクールから多くの生徒たちが帰国します。また、この時期までに、おおよその学校が1回目の成績結果を発表します。9月から11月までの3か月間の学校生活ですが、初年度の留学生にとっては、驚きの連続ではないかと思います。
あるジュニアボーディングスクール初年度留学生は、「授業は楽しいけど、宿題がとてもたいへん」という感想をお母さんに伝えています。
私はこのコメントにボーディングスクール特有の授業と学習のあり方を感じています。授業が楽しいということは、素晴らしいことです。楽しければ、意欲も湧いてきます。英語に自信がないとしても、楽しいので、発言する気になれます。それを先生やクラスの仲間たちが聞き、反応してくれる。留学当初は、発言することに重圧を感じて、自分が思うことの半分も表現できない状況だったのが、3か月の間に、英語を話すということが、恐怖でなくて、「楽しい」と感じられるということに、私はこの生徒の精神的な成長を感じます。
「宿題がとてもたいへん」は、本人曰く、「死ぬほどたいへん」なのだそうです。これもまた、ボーディングスクール独特の学習法ではなかと思います。授業が楽しいからこそ、宿題もやる気がでるのではないでしょうか。宿題は、授業に備えるために出るものです。それは考え、調べ、文章化するという作業です。覚えることもあるでしょうし、読んだり、書いたりすることがおそらく、膨大な量なのだと思います。授業が楽しいので、そのような作業に取り組めるのではないかと思います。もちろん、先生は生徒の状態を理解しながら授業を進めているわけですから、物理的に無理なことは彼らには要求しないでしょう。
楽しい授業から生徒たちは学びの面白さを感じられるのではないでしょうか。そうすれば、学校が好きになります。好きになれば、未知の分野にも挑戦する気も起きます。そのマインドなりスピリットなりを大切にすることをボーディングスクールのスタッフは熟知しているように思います。
シェークスピアの時代から、学校とは生徒にとって苦痛を強いられるところというイメージがあるなかで、私は「授業が楽しい」という留学初年度の生徒のコメントに夢や希望を感じることができます。

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