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ヨーロッパの空港での乗り継ぎ

TASIS訪問から昨日、帰国しました。
スイスはその面積がおおよそ日本の九州くらい、人口は800万人ほどの国です。
スイスラーニングというボーディングスクールの団体に属しているのは、
11校ですが、アメリカと比較して、それぞれの学校に行くためには、
ヨーロッパの主要空港まで日本から国際線で行き、そこから乗り継ぎが必要です。
アメリカと異なり、ヨーロッパでの飛行機乗り継ぎは難しくありません。
日曜日コラムでも書きましたが、乗り継ぎを最も容易にしているのは、
入国の際の手際の良さです。
アメリカの国際線が到着するシカゴを例にとると、午後到着する便は、
イミグレーションが長蛇の列になり、並んでから入国審査を終えるまで、
ゆうに1時間はかかります。さらに、荷物を回収して、それを再度預けます。
それから、国内線のゲートに移動するわけですが、
ボーディングパス(搭乗チケット)は目的地まで発券されているにもかかわらず、
搭乗する人は、国内線に移動するのに、再度、ボディーチェックおよび手荷物を
やり直さなければいけないのです。
2001年に発生したアメリカ同時多発テロ、911事件以来、
アメリカの空港での搭乗には、それ以前の数倍の時間がかかってしまっています。
ヨーロッパでは、入国の際の荷物の再チェックインがありません。
また、夕方のシカゴ空港でみられるようなイミグレーションでの長蛇の列も
スイスへの便では経験したことがありません。
余談ながら、今回の出張の国際線は、ルフトハンザ航空のハブ空港、
フランクフルトに降りたのですが、ラウンジが各主要ゲートにあります。
シカゴはユナイテッド航空のハブ空港でもあり、世界有数の巨大な空港ですが、
そのラウンジは数がとても少なく、アメリカにしては間取りが狭く、
混んでいることが多いうえに、提供されている飲み物や食べ物も
雑と言わざるを得ません。
空港という公共の場の作りにも、人種の多様性が歴史的に根付いている
ヨーロッパのほうが、はるかに合理的でセンスがあるように思います。
スイス航空は、各空港での乗り継ぎ時間をウェブで公開していますが、
その情報はあてにできました。
ヨーロッパの空港という国の玄関口の使いよさに、
多様な文化が交錯する良い面を垣間見ました。

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