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ペアレンツウィークエンド 先生との面談の内容

日本の学校でいうところの授業参観と先生との個別相談を合わせたボーディングスクールでのイベントをペアレンツウィークエンド、ペアレンツデーなどと呼びます。一般的には、10月と2月に金曜日から週末にかけて行われ、月曜日の夜に寮生は学校に戻ります。
日本の学校の場合、授業参観も先生との個別相談もかなり限定された時間で行われるのに対して、ボーディングスクールの場合は、授業参観などはどのようなクラスも見学できるばかりでなく、それぞれの教科の先生と個別に話ができます。すべての科目が得意科目である生徒はとても稀といえますし、それぞれの先生との相性ということもあります。
成績評価と各先生からのコメントだけでは、捉えきれない生徒の現場の状況を知るにはペアレンツウィークエンドは絶好の機会といえます。また、留学先を決める学校訪問には、仕事の都合で参加できなかったお父さんも、ペアレンツウィークエンドであれば、学校訪問ほど長くは続かないので、参加することがより可能になると思います。
ボーディングスクールの授業は、決して一方通行で先生が生徒に情報を伝えるというものではありません。それを裏付けるかのように、このイベントで親と先生が対峙したとき、タブーとなるような質問はありません。我が子の授業態度を率直に教えてほしいと言わなくても、先生から「(授業の)集中力が足りない」、「友達との私語が多い」などかなり具体的な指摘もありえます。誉めるべき点、指摘すべきこと、そして今後の指導のあり方など、各先生のデスクでは、ホットな議論が交わされることも珍しくはありません。
先生からの情報をもとにして、我が子と時間をかけて食事をしながら話し合うこともこのイベントの狙いとすることろではなかと思います。もちろん、土曜日におもに催される生徒主体の音楽会、スポーツイベントなども参加生徒の親にとっては見逃すことのできないイベントとなります。
はるばる海を超えて、このイベントのためにやってくる親を子供たちはどう思うのでしょうか。思春期の男子生徒によく見られることですが、「授業を見て欲しくない」、「親とも『学校』のことは話したくない」ということもあるかと思います。しかし、それが子どもたちのこころの底からの叫びとは思えません。
子を思う親の気持ちを、彼らは必ず理解します。そのように親が信じることこそが私には大事に思えてなりません。時間も費用もかかるペアレンツウィークエンドへの参加ですが、学校訪問と同じように、訪問の価値があるように思えます。

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