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#1 インタビューの要点 - ボーディングスクール留学

ボーディングスクールのアドミッションスタッフにとって、志願者へのインタビューは合否決定のための最も重要な要素と言っていいと思います。選ぶほうも、選ばれるほうもお互いの意見を自由に一対一で交換できるわけですから、この機会の活用の仕方をアドミッションスタッフは当然、重視します。
今まで、インタビューについては、10回以上、このブログで解説しました。質問の内容を具体的に挙げたこともありますし、答え方についても繰り返して述べてきました。
先日、コネチカット州にあるジュニアボーディングスクールRectory SchoolのDirector of Admission、John Seawardさんに2018年9月に入学を希望する生徒を紹介したところ、インタビューについて、貴重な意見を聞くことができました。彼はインタビューの際、必ず下記の質問をするそうです。
What was the most challenging thing you had in your life? How did you overcome?
出願者の根本的な性格、生き方、価値観などを知る手掛かりとして、この質問はとてもうまくできていると思います。
この質問に答えるのは、おおよそ小学校5年から中学校2年生までの年齢の生徒です。彼らにとって、人生での一番の困難は何なのか、そしてそれをどのように克服したのか、皆さんであれば、どう答えますか。
Johnさんが期待しているのは、うまい答え方ではないと思います。むしろ、彼はこの質問をきっかけにして、生徒との対話をより活発に行いたいのではないかと思います。
思いを巡らし、答えを必死になって探している生徒に対して、Johnさんは、「私の父はまだ現役でRectory Schoolで数学を教えています。私自身もRectory Schoolの卒業生です。その私の人生で、最もチャレンジングだったことは、家族と離れて、学校生活を始めなければならないことでした・・・」などと言って、生徒に自分を語るかもしれません。
「面接で面接官がそんないことをするのですか」という声が聞こえそうですが、はい、ボーディングスクールのアドミッションスタッフが最も大切にするのは、生徒とのコミュニケーションであり、それが入学してからもすべての授業に継続的されることになります。
「今までの人生で最も大変なことは何ですか」とボーディングスクールの在校生に聞けば、その答えはよどみなく出てくるのではないかと思います。コミュニケーションということを念頭に置いてインタビューを考えると、より楽しく、より有意義にインタビューを行うことができると思います。
つづく

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