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日曜コラム 留学後1年間での英語の上達度

<昨日の週末コラムに続きます>
7年生として1年間、ジュニアボーディングスクールに留学した生徒のリスニングの驚異的な上達を取り上げた昨日のブログに続きます。
リスニング力は生活に欠かせません。おそらく、話す力よりも留学生活全般のなかでは欠くこのとのできない力です。小学、中学、高校留学生をお世話していると、彼らのすべてが「聞く力」を伸ばしていくのが分かります。
話は少し飛びますが、現在のTOEFLはリスニングだけでなくてスピーキングも入っています。アメリカの大学で必要な「読み書き聞く話す」力を確認するために4分野の力が試されるようになったのですが、大学で学ぶための英語力というよりもTOEFLのための英語力ということになるために、留学希望者たちの苦悩が始まるのではないかと思います。
SLEPのリスニングでほぼ満点を取った生徒は、SLEPのための学習は一切していません。毎日の生活の中から、彼は自然と英語力を身に着けていきました。留学を境にして英語での社会になったのだから当たり前と思われるかもしれませんが、その学校には日本人生徒は8名ほどいますし、夜の自由時間になれば、日本との国際電話も可能です。
もし、本人が「日本」に固執しようと思えば、できないことはありません。異文化でのさみしさ、不安、思ったようにはいかないことへの苛立ちなど、留学しながらにして日本に戻ってしまう状況は成人留学者であれば十分に理解できることです。しかし、初等、中等教育機関に留学した生徒が、意外とすんなり異文化に適応できるのは、その生活そのものが面白いからにほかなりません。
スポーツ、音楽、芸術、課外活動など、日本にはない面白い日常がボーディングスクールにはある―それ故に、生活に最も必要な英語力から彼らは身に着けていくのではないかと思います。
昨日のブログで、私はSLEPの読解のテーマが「面白くない」と言いました。そのような意識を持ったのは、生徒の視点で考えるからではないかとふと思いました。
余談ですが、私が中学生の頃、テレビで「青春もの」が流行りだしました。初代熱血先生の一人、夏木陽介さん扮する高校英語教師が既存の英語教科書を一掃して、自らが選んだいくつかの読本を生徒に選ばせます。「男女の恋愛もの」に生徒たちは戸惑いますが、頭のスイッチをいち早く切り替えて生徒たちは教科書を自ら選んでいきます。
生徒が主人公という面では、ボーディングスクール教育と一致しています。しかし、夏木陽介さんの「青春もの」は日本では実現化されることはなかったようです。

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