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ボーディングスクールの費用が高い理由

先週の学校訪問では、ボーディングスクールを授業料という点から考えてみました。高校としてのボーディングスクールのみならず中学校のジュニアボーディングスクールにおいても年間費用が65,000ドルから70,000ドルになることは変わりません。また、アメリカの私立大学についても生活費を除く年間の授業料は30,000ドル程度が一般的であり、ボーディングスクール、ジュニアボーディングスクールの通いの生徒の授業料とほぼ一致しています。
日本と私立中学、高校の授業料と比較すると、アメリカのボーディングスクールは4-5倍の費用になりますが、この費用格差を生み出しているのは人件費の違いによるところが大きいと思います。ひとクラスの生徒数はボーディングスクールの場合多くても15名程度、少ないクラスだと4-5名です。ひとりの先生が担当する生徒数から比較するとボーディングスクールの費用と日本の学校の費用が違う理由が見えてきます。Boarding School Reviewでは、職員対生徒の比率がボーディングスクール毎に表示されていますので、ご参照ください。
人件費の他にボーディングスクールでは施設のリフォームや新設にかなり積極的です。10年くらいでボーディングスクールの設備や施設はかなり変化します。寮、体育館、学習棟などが新たに作られるということは、珍しいことではありません。ボーディングスクールを訪問すれば、学校内のどこかには必ずと言っていいほど工事現場があります。
アメリカ、カナダのボーディングスクールは広さという点では、日本と比べれば10倍から20倍くらいありますから、学校敷地に新たな建物を作るということに関してはほぼ思い通りに計画が立てられて、それが実行されると考えられます。
アイススケートリンク、ゴルフ場、独立した野球場、サッカー場、フットボール場、生徒が集うチャペル、映画が上映でき、演劇やミュージカルなども行えるシアターなどは、アメリカ東海岸地方のボーディングスクールでは、標準装備といえます。
学校訪問で多くのお父さんやお母さんが、「私が留学したい」と言うのを、今まで何度となく聞いていますが、ボーディングスクールの設備とそこで学ぶ人たちに接すればその気持ちも十分に理解できます。
教育に対する費用は、その価値観をどのように捉えるかで変わると思います。これからの時代に対応するあらたな価値観がボーディングスクールから生まれる可能性は十分にあると思います。

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