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日曜コラム Do you have any questions?

日本よりもはるかに空気を読むことがない英語圏の人たちですが、
学校訪問やアドミッションスタッフとのミーティングで、
彼らがそろそろ終わりにしたいと思うとき、「これで終わります」
という代わりにDo you have any questions?という言い回しの頻度が
かなり高くなります。
もちろん、「何か質問はありませんか」ということへの対応は
英語圏、とくにボーディングスクールでの面接においてはかなり重要です。
日本人留学生は、ディスカッションに不慣れなため、
一般的には、この質問には、殆どの生徒がNoと答えてしまいます。
少なくても3つくらいは質問を考えておくことが、
彼らの当たり前であり、そのように指導をするわけですが、
生徒の面接を終えて、親との質疑応答になり、
親からの質問が長く続く場合や、話が長くなった場合、
Do you have any questions?の頻度数が増します。
そうすると、その場の雰囲気から、相手がそろそろ終わりにしたいという
ことが感じられます。
本来なら、「これで終了します」と言えばいいことですが、
Do you have any questions?の頻発による終わりの示唆は
学校訪問をたくさんすればするほど、彼らの「言外の意味を読む」
こととして理解されるように思います。
Questionの重要性を知ることは、
ボーディングスクール生活においては、欠かせません。
日本からの留学生は、ほぼ例外なくask questionsと先生から指摘されます。
日本の場合、質問は教科書が解決してくれるか、あるいは
質問に該当するようなことが無いのかもしれませんが、
教科書が無いのも当たり前のボーディングスクールの授業では、
先生とのコミュニケーションとしてquestionが果たす役割が
かなり大きいことは間違えありません。
質問するということから、留学生はボーディングスクールという
異文化の学校生活を学ぶのかも知れません。
日本では、当然と思われないことが、
ボーディングスクールでは当然とみなされている。
そのようなことを一つひとつ学ぶことで、1年も経つと彼らは
ほぼ例外なくコミュニケーションの道具として英語を身につけます。
連休最終日の5日、思ったよりも成田空港は混雑していませんでした。
次回、Do you have any questions?を現場で聞く学校訪問の機会は、
8月、真冬のニュージーランドを予定しています。

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