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ボーディングスクールのアドミッションスタッフ

今週は9歳になる生徒とアメリカのジュニアボーディングスクールを訪問しています。月曜日の訪問校はコネチカット州、ワシントンデポットにあるRumsey Hall School(ラムジーホールスクール)でした。
この学校については、過去にブログで12回ほど紹介させていただいています。今回は、この学校を例に取ってボーディングスクール、あるいはアメリカ教育の文化という視点で考えてみたいと思います。
1900年が創立年となっているこの学校の現在の校長先生はトマス・ファーマンさんで5代目に当たります。1985年に校長就任以来、30年にわたり校長を務めたファーマンさんは今期で引退します。6代目の校長は、現在のアドミションオフィスの責任者であるマット・ホネガーさんが就任することが確定しています。
今日、この学校を訪問した私たちをいつもと変わらない満面の笑みで迎えてくれたのはホネガーさん自身でした。彼のガイドで1時間半あまりの学校訪問は終了したのですが、日本的に考えれば、6月から校長就任が確定している人が新規の生徒のツアーガイドをすることは、その立場からしても考えにくいかもしれませんが、アメリカのボーディングスクールではこれは当然のことと考えられています。
次期アドミッションオフィス責任者となるベン・タフさんは30代の半ばととても若い人です。ツアーが終わり、アドミッションオフィスに戻ると、彼が挨拶に来てくれました。年功序列から考えれば、当然ベンさん、あるいはアドミッションオフィスの他のスタッフがツアーガイドをするところでしょうが、アメリカではアドミッションオフィス内の役割に序列は全くと言っていいほどありません。単純に時間がある人が立場にかかわらず新規の生徒の対応を担当します。
とてもシンプルでわかりやすく、マットさんもいつもと変わらず、蝶ネクタイに紺のジャケットとカーキパンツといういつものいでたちで私たちを学校のフルツアーに案内してくれます
今回の生徒の入学希望月は2017年の9月でしたので、かなり早めの学校訪問となりました。それでも訪問を拒否しないのがボーディングスクールです。正式なアドミッション手続きが始まる今年の9月以降で再度インタビューを求められました。しかし、学校を訪問する必要はなく、スカイプでOKとのことでした。
立場が日本ほど重視されないアメリカのボーディングスクールに私は親近感をとても感じます。私自身も9歳の生徒との旅は、いわば彼は私にとって「孫」のような年齢です。年功序列を考えていたら、英語圏のコンサルタントは成り立たないと思います。

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