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Philips Exeter 来日。 受験のヒントが隠された アドミッションセッション・ノート

先週は東京・アメリカンクラブにてPhilips Academy Exeterのアドミッションセッションが開催されました。

今回のセッションは本当に限られた範囲で情報が回っていたものになるので、多分セッションが行われたことさえ知らない人が多かったことと思います。

本当に少人数で行われた今回のセッションは、Dean of EnrollmentのMr.John M. Hutchinsさんが担当、彼自身もExeterに来る前は教師として数学を教える先生でしたから、、Philips Academy Exeterのキャラクターの一つであるHarknessをそのまま体現するようなセッションとなりました。すなわちそれは、一般的なフェアなどで極々短時間での生徒や家族との対話やQ&A的なものではなく、じっくりと生徒もその親御さんも巻き込んだ対話を通して行われました。

ここで得られたアドバイス、情報については示唆に富んだものが多く。私自身、これから進学を目指す子供達のコーチングに大いに役立つ学びの多い時間でした。私でもそうでしたから、今回参加した子供達は多くの刺激を受けた筈です。事実生徒たちとの対話は予定時間を大きく超えても続きました。それを快く受け入れるMr. Hutchinsの先生らしい振る舞いも教育者然とした素晴らしいものでした。

語りたいトピックはたくさんあります。 ご興味がある方はぜひ一度オフィスにお越しください。ボーディングスクールの”原点と未来”がテーマとも言える今回のセッションについて詳細をお話しいたします。

ここでは今回の対話で話題となったテーマを一つだけ紹介しましょう。

これはAIとの付き合い方についてです。

この新しいテーマについては色々な分野でそのあり方に興味関心を持つ方が多いのではないでしょうか?

 

今回のフェアの話題がAIに触れた時に、私が直接、Mr.Hutchinsに”学校での生徒のAIとの付き合い方についての考え方を知りたい”という話から、それこそ参加者全員がそれについて考えてを巡らせました。

 

結論としては、Exeterとして、今の段階でAIを否定するのはナンセンスであると考えている事が窺えました。アカデミックにおいてAIを禁止する判断をする事は簡単ながら、それでは、生徒たちが世の中に出た時に「AIの使い方」を知らない生徒になってします。これからの世の中ではそれでは立ち行かない。すでに教育現場においてもそれは無視できないもの。

「水道の蛇口から出る水を本来の水の由来ではない」などと異論を言う人がいないように、AIはすでに水道の蛇口のように生活の一部となり、当たり前のものになりつつあります。その存在に異論を唱えようが、触れずに生きることはほぼ不可能です。

それでも彼が強調するのはAIの便利さを享受する方法を学ぶのではなく、AIを賢く使う方法について学ぶ事を説いています。AIに自分のオリジナリティを飲み込まれては、元も子ももありません。

AIが導き出した答えの先を行くこと。

すなわち、AIが導き出した答えからさらに自分のユニークな付加価値を加えていくことが、これからの生徒たちに求められていくスキルとなる事を熱心に語ってくれました。

水道の蛇口から出る水を当たり前のように飲む事自体は誰にでもできる事です。しかしながら、その水がどこからやってくるのか?そして、どのような過程を経てその水が今自分のコップの中に存在するのか?それを知りたいと思える探究心と好奇心が今の評価基準の一つになっています。

現時点でAIは求める答えは出してくれますが、あなたのさらなる探究心を刺激するような会話の相手ではありません。(AIそのものがあなたの探究心の対象であれば別ですが、もしくはAIの加速度的発展がそれを可能にする日は来るかもしれませんが。)

Exeterの真骨頂であるHarknessにはクラスメイトや先生たちとの対話を通して、それらを刺激し合う環境が整っている事を今回のトピックについて議論するだけでも肌で感じることが出来ました。おおよそ、一般的なAdmission Fairとは異なる環境でしたが、これこそボーディングスクールの雰囲気を知る上で価値のある時間だったと思います。

 

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