留学コンシェルジュ

テキストから読み取る子供の成長

この時期のブログはどうしても「子供の成長」にフォーカスした内容になりがちです。後付けながら、「子どもの成長シリーズ」も3回連続となりました。

それもその筈、子供たちが夏休み(南半球では冬休み)で一時的に長期的な休みで日本に戻ってきたり、もしくは私に連絡をする余裕があるために、子供たちとの触れ合う時間が多くなるからです。

先日も嬉しい生徒からの報告がありました。

彼は高校の時にニュージーランドに短期留学をして海外の魅力にすっかり魅了されて、その時からずっと留学の機会を伺っていた生徒です。それでも学業や英語の問題、そして家庭の事情などもあり彼にとっての長期留学は現実的な選択肢となり得ずに、留学をしたい彼に、留学を提案できない期間が続きました。私自身とても苦い期間だったことを覚えています。

自ら発信をしたり、感情を表に出すことは苦手なタイプの子供でしたが、それでも彼の留学に対する熱い気持ちは私には存分に伝わってきましたので、親御さんとお話をしたり、私の知り合いの大学教授に頼み込んで、国際学部の授業を見学させてもらう機会を作ってみたり、彼の気持ちを汲み取るために、その時に出来ることを色々と提供してあげたことを覚えています。

彼から唐突に「関根さんはなぜこんな事をしてくれるのですか?」と彼から聞かれたことを覚えています。今思えば、言葉足らずになりがちな彼からの遠回しの感謝の言葉だったのだと思います。

私はコンサルタントとして子供と対峙する時には、多くの場合その子の魅力に絆されます。その子が留学をしたらどんなに素晴らしいだろう!と想像をしながら子供たちのサポートをしています。彼の場合は留学がしたくてもできない境遇でも諦めない熱意にほだされていました。

だから、彼からの問いに対しては「君が一生懸命だからだよ。」と答えましたが、いつもながら彼の反応は薄めでその言葉に彼がどう感じたかは、その時には分かりませんでした。

結局、彼は高校での留学の実現はできませんでしたが、エレベーター式に入学できる日本の大学を敢えて蹴って、海外大学へのチャレンジをしました。私はあくまでも中高生の留学を専門とするコンサルタントですが、彼のように長い付き合いになった場合に関しては例外的に大学進学についてもアドバイスをすることがあります。彼とはエッセイやアプリケーションの作成のためにカフェで一緒に話し込んだのは良い思い出です。

そんな彼がオーストラリアの大学に見事に合格をして、久しぶりに連絡がありました。

「留学を考えている子への自分の経験が役に立つのであればアドバイスをしますよ。」

相変わらずの短文での近況報告でしたが、彼が私のサポートする生徒たちの役に立つのであれば協力したいと申し出てくれたことが、とても嬉しく、ちょっと自己中心的にさえ感じることもあった彼からのオファーは彼の成長を感じられる、私にとってはとても価値のある連絡でした。

これは一例ですが、子供達と対峙しているとコミュニケーションの端々に成長を感じることが出来ます。(本当に端々です、大人のような凝りに凝った内容のコメントは望めませんので。)

「どうすれば良いのか分かりません・・・」

「関根さん、どうにかして下さい・・・」

「この学校のここがヤダ・・・」

こんな弱音を吐いていた子供たちが

「はい、ちょっと先生と相談してみます!」

「大丈夫です、ありがとうございました!」

「なんとか自分で考えてやってみます!」

こんなやりとりに変わってくる瞬間があります。最初は弱々しく、甘えん坊だった子供たちからの彼らにとっては何気ない一言やメッセージからは着実な成長が感じられるのです。

この夏休みも多くの生徒たちから、本人にとっては何気無い、それでもコンサルタントや親御さんにとってはとても嬉しくなるようなメッセージが届きます。

 

 

 

 

 

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