学校紹介 / Queen Margaret College ニュージーランド・ウェリントン
女子サッカーワールドカップがオーストラリアとニュージーランドの共催という形で開催されましたね。女性の活躍という分野においてニュージーランドはとても先進的な役割を果たしていると思います。その顕著な例としては前総理大臣のジャシンダ・アーダーンさんが挙げられます。
コロナのロックダウンを決めた際のスピーチ、アメリカハーバード大学でのスピーチについては以前のブログでも触れましたが、今年の1月の突然の辞任の際にスピーチもとても印象的でした。家族を優先とする事、総理大臣という「権力」ではなく「役割」に対して真摯に向き合った結果として100%の役割を果たせないと感じた上での大きな決断。
ニュージーランドが輩出した聡明で、優しさに溢れ、同時に強さとリーダーシップを併せ持った女性の活躍は決して稀有な例ではないことをニュージーランドのボーディングスクールの担当者と話していると感じることができます。
先日、以前より付き合いのあるニュージーランド首都ウェリントンに立地する私立のボーディングスクール Queen Margaret CollegeのInternational Director(留学生担当)でいらっしゃるMs. Rigneyからコンタクトがあり日本の留学事情について情報共有の場を持ちました。その内容についてはまた別途触れていきますが、彼女の担当者として他国の状況や学習環境、留学に対する考え方について理解する姿勢についてとても感動しました。
同様にこの学校のPrincipalでいらっしゃるMs. Jayne-Ann Youngもコロナが明けてから何度か私のサポートをする子供も含めてお話をする機会がありましたが、子供たちは彼女のパワフルさとスマートさを兼ね備えた振る舞いに感銘を受けて、この学校に対する興味を一気に踏まめていく姿を目の当たりにしました。
Queen Margaret Collegeの例がわかりやすい例ですが、学校選びにおいて子供たち自身が「憧れ」を持てる、ローモデルとなりうる人物が近くにいる環境で生活をすることはとても重要な要素の一つです。それと同じように、この学校のの入学プロセスを直近で観察していると、人数を追い求めるのではなく、学校の文化、コミュニティの中でイキイキと生活・学業に励むことのできる可能性のある生徒を追い求めていることがよく分かります。
Queen Margaret Collegeの基本情報も載せておきます。。
設立年:1919年
生徒数:約700人(Years 1-13)
留学生受け入れ学年:Year 7〜(中学生以上)
カリキュラム:NCEA(ニュージーランドカリキュラム)、IB(インターナショナルバカロレア)
クラスサイズ:2〜12人/クラス
大学進学率:99%
留学生%:25%
日本語が話せるスタッフ:有
※この学校の特徴の一つとして、ボーディングへの留学がYear7からできるところにあります。ニュージーランドの多くのボーディングスクールがYear9 (日本の中学2年生)からの受け入れである場合がほとんどですが、この学校の場合は小学校卒業後の留学を想定した場合、他の学校よりもスムーズな留学できる可能性があることを追記しておきます。
大学進学率でも分かる通り、非常に学力に特化した学校でありながら、女性が活躍できる素養を身につけるための教養についても力を入れている学校です。同時に私のサポートをする1年目の生徒がボーディングの「良きリーダー」として表彰されるなど、1年目でもしっかりとコミュニティに受容されるやさしさを兼ね備えています。
英語力については中級程度の英語力を求められますので、入学を希望する場合にはしっかりとしたInterviewの練習に早いタイミングから取り組んで行く必要がありますが、いわゆる純ジャパの生徒が入れない学校では決してありません。
私の周りにもニュージーランド留学を経てグローバルな環境で素晴らしい活躍をしている日本人女性リーダーを知っています。この流れが脈々とこれからも続くことを願いながら、今回はQueens Margaret Collegeを紹介しました。