純ジャパの僕が Ten Schoolsに合格できた理由。Vol.5 インタビュー・ダメかと思いきや
第5回(インタビュー)
さて、第5回となった今回のテーマはインタビューです。海外のボーディングスクールとのインタビューは面接というより会話に近く、お互いがお互いをより深く知ろうとするイメージです。だいたいのインタビューは30分前後くらいの長さですが、学校によっては親とのインタビューもあり、1時間程度行われることもあります。僕のようなInternational studentにはオンラインインタビューが用意されていて、時差の関係もあってインタビューは朝早く、もしくは夜遅くに行われました。僕はどちらかというと朝方の人間で朝早くのインタビューが良いので、予約が空いていれば受けたい日にちや時間帯を指定してインタビューを行えるのは良かったですが、多くは夜遅くのインタビューとなり、仮眠をしてから臨みました。
インタビューもエッセイと同様にそれぞれの学校の雰囲気を知ることが出来る大きな機会の一つで、丁寧に学校のビデオツアーまでしてくれてその学校を売り込んでくれる学校もあれば、面接官が比較的冷酷で圧迫面接気味な学校もあります。実は僕が進学することに決めたHotchkissとのインタビューではあまり自分の感触はよくありませんでした。先述のように多くのインタビューは30分程度ですが、Hotchkissのアドミッションとのインタビューは20分ほどで終わってしまい、しかも会話というより僕が一方的にべらべら喋ってしまって話がいまいち盛り上がりに欠けたと感じたからです。しかし、合格後に面接官の先生に直接聞いたところ、何年もアドミッションをやってきた人間にとって、10~15分もあればその受験生のことは大体理解でき、受験生も多くそれぞれにそこまで時間を割くことができないHotchkissでは、15~20分のインタビューが通常なのだそうです。
また、受験者数の多いTen Schoolsのある学校は、アドミッションとのインタビューの予約がもういっぱいだったので、代わりに学校の卒業生で現在日本に住んでいるアメリカ人とのアルムナイ・インタビューを行いました。この他に、日本人を含めた中国人や韓国人などのアジア人の受験生が多い別の学校では、アジア人受験生は学校とのインタビューの前に外部の業者とのインタビューを行って、インタビュー動画をその学校に送り、その後学校側が興味のある受験生とインタビューを行う形式をとっていました。ちなみにその外部業者とのインタビューはかなりの圧迫面接で、次から次へと一方的に質問が来て最初はかなり戸惑いました。他の特殊な例として、軽井沢のUWC ISAKでは先生とのインタビュー加えて、受験生10人が2グループに分けられてそれぞれのグループで与えられたテーマについてディスカッションし発表をする形式のグループセッションがありました。他の4人とアイディア出しをしながら皆で役割分担をして発表したことで、短時間にも関わらず強い絆ができ、そのメンバーとは今でもインスタで連絡を取り合う仲になりました。こういったグループワークが好きな自分にとっては、実はISAKの面接とグループセッションが今回のアプリケーションの中で一番好きでした。
僕がインタビューのときに特に心掛けた点として、とにかく面接官に逆質問をしてその学校についてより良く知ろうとしたことです。どの学校とのインタビューでも最後に必ずと言っていいほど質問があるかと聞かれるので、そこで学校のことについて質問するだけでなく、面接官のパーソナルな質問もすることでより打ち解けられたと思います。
結果的に僕は10校中5校から合格をいただきましたが、合格した学校のインタビューが必ずしもうまくいったと感じたわけでなく、逆にものすごくインタビューの手ごたえがあった学校から合格をもらえなかったりと、インタビューはものすごく大事だと理解しつつも、インタビューの出来だけで一喜一憂してはいけないということも学びました。
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