2025/2/14 ボーディング受験 成功のヒント。 多面的に物事を捉える感性の 重要性について

前回のブログでは物事には二面性があるというお話をしました。
今回は物事は二面どころではなく、多面的であるというお話をしたいと思います。
私のブログではコンサルの日常というテーマで一見、留学とは全く関係のないお話をしているように見えるテーマもありますが、留学コンサルタントという仕事上、常に自分の経験や考えを日々のコンサルタント業務に昇華して行く事を習慣にしています。このブログでは一見関係ないテーマでも最終的には留学に関連する内容に収束してくので(殆どの場合)どうぞお付き合い下さい。
話を戻しますが、多面性と留学にどんな関係があるのか? 今日はそんなお話をしていきましょう。
そもそもここでの「多面性」の定義は物事にはいろいろな見方があるという意味合いで用いています。
先日、サポートをしているご家族から「家の子は趣味が〇〇しかないから」という相談を受けました。特に最近多いのは一日の大半を動画鑑賞している、もしくはオンラインゲームにハマっているといった相談も多いです。そして、それしかしていないから、この子の興味がどこになるのかわからないと言った相談も良くあります。インタビューやエッセイの際のPRの材料不足に悩んでいることが伺えます。
子供たちの生活態度としては改めるべきことも多い事も十分承知したうえで、私はそんな子供の特性を単なる「ゲーム好き」だったり「オタク」だったりという一言で片付けることはしません。それこそ、一面的な側面で物事を判断しては、その子の本当のポテンシャルを見出すことは出来ないからです。
ゲーム好きだけを取っても、どんなゲームが好きなのか? どうしてゲームが好きなのか? ゲームの中でどんな目的達成がモチベーションになっているのか? それを聞き出すだけでもその子の興味関心の方向性が色鮮やかに見えてきます。
このブログの実際の読者さんの場合は年齢層がオンラインゲーム世代よりも若干高いと思いますので違う例を。
例えば、本屋さんをイメージしましょう。
「本屋さんに行くのが好き」、その動作自体は本屋さんに行く人にとっては共通したなんの個性もない情報に過ぎません。しかしながら、本屋さんに対する感性、期待感、目的、など「本屋さんに行くのが好き」という動作自体を題材を掘り下げていくと、とてもユニークな回答が得られるはずです。
・目的の本を購入する事が好き
・読みたい本を散策するのが好き
・色々な本の表紙のデザインを見るのが好き
・本屋さんの独特に匂いが好き
などなど、同じ「本屋さんに行く」でも人それぞれにその目的も違えば、本屋さんに対する感性も全く異なります。
留学コンサルタントをしていてとても重要だと感じるのは、その子どもの事実や子どもの言う事を淡々と受け入れるのではなく、その事実からその子の感性とモノの見え方を多面的に理解すること。その感性こそが留学コンサルタントとしての重要なスキルであると考えています。子供たちの感性をコミュニケーションを通して敏感に感じ取ること、それはボーディングスクールの学校選び、エッセイの作成、インタビューでの自己表現を一緒に準備していく上での礎になることは間違いありません。
だからこそ、私自身も子供たちを多面的に捉えるための感性を磨くため、日々の生活の中で、たとえ都会のビルの合間を一人で歩いているときでも、シンプルな日常の瞬間においても色々な気づきを持つ事を習慣付けしています。