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ボーディングスクールの入学日

ボーディングスクールの入学日当日、アドミッションオフィスで手渡された案内は下記のようなとてもシンプルなものでした。
Boarding Family Orientation
TUESDAY, SEPTEMBER 08, 2015
TIME: 12:00PM – 5:00PM
12:00 – 4:00pm Registration for International Students and Proctors
Admissions Lounge
12:30 – 2:30pm Lunch available
Dining Hall
3:00 – 4:00pm Parent Reception(students on dorm)
4:00 – 5:00pm Orientation for Parents
Library
5:00pm Parents say Goodbye to Students
Casual Attire
一般に英語圏のボーディングスクールの入学日というのは、登録日といっていいと思います。日本のように、新入生が講堂に集まり、親も含めて式次第に基づいて淡々とセレモニーが行われるというようなことはありません。
新入生の重要書類や授業料の支払いなど最重要点がチェックされ、IT関連の確認が行われれば、自分に割り当てられた寮の部屋に荷物を持ち込み、部屋作りが始まります。今まで、寮生活など一度もしたことがない生徒がほとんどですが、持参したスーツケースの中身をどのように配置するかなどは、どのボーディングスクールも一切生徒に指示をしたり、寮長先生がつきっきりでアドバイスをするといったことはありません。
ここからすでに、「自分のことは自分でする」というボーディングスクールの基本生活が始まると言えます。
留学生の入学日と現地の生徒の入学日を別にしているボーディングスクールも多くあります。一般に海外からのフライトは夕方到着することが多く、留学生が入寮するのは夜になることが多いので、現地の生徒と一緒の入学日にすると24時間、学校を稼働させないといけないことにもなるので、入学日を分けて設定しているのです。
校長先生や来賓のスピーチはありませんが、アドミッションオフィスは大忙しなのが入学日です。学校管理者はほぼ全員三々五々やってくる新入生やそのご家族に対応します。校長先生と奥さん、アドミッションスタッフ、古参の先生、通いの生徒やご家族ボランティアが新入生を寮や保健室、出納係などのところに案内したり、生徒やご家族からの質問にきびきびと答えたりしています。
ダイニングホールでも数人の先生がいて、ボーディングスクールでの初めての食事に新入生が戸惑わないように案内をします。さらに、食事にやってくる先生たちも積極的に新入生やそのご家族と同席して食事を取ります。初めての学校で気さくに先生が立場に関係なく生徒や家族に親密に接してくれるその光景に、私はボーディングスクール教育の基本を見ました。
自分の部屋の片づけさえ満足にしたことがないのが日本からの留学生の現実と思います。
今回の同行した生徒と寮で別れる時、右手を差し出した私に彼は両手で握手をしました。不安もたくさんあるでしょうが、お父さんからの「楽しくな」のひとことに、「うん」と頷いた彼の笑顔に、「じゃあまた」と軽く、簡単に挨拶して、お父さんと共に学校をあとにしました。

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