#2 ボーディングスクール―10年生の学習科目
<月曜日のブログに続きます>
ボーディングスクールの大きな特徴として、主要科目学習以外で本人の不得意な科目や作文指導のための時間があることが挙げられます。下記のその他のクラスにあるライティングサポートというのは、英語や歴史のクラスで出される課題に対する作文の指導を行うためにあります。
これらのクラスはAからFによる5段階評価ではありません。先生のコメントは親と本人に送られますが、大学入試の際に提出される成績表にはこれらのクラスは掲載されません。
しかしながら、作文や自主的学習、そして友達と組んで一緒に言語学習に取り組むという学習は、本人の大学での主体的学習のための準備としては重要であると思われます。
その他のクラス
Writing Support
Independent Study
Peer Language
Korean Peer Practicum
Resident
余談ですが、今日、テレビを見ていたら日本の文科省が全国で実施した学力水準試験の結果がニュースになっていました。国語や数学などで知識を応用する力の重要性が強調されていました。
文科省がそのような大きな方針を打ち出すことで学校教育の現場がそれを尊重して「そのために何をどう変えていくか」ということが少しずつ動いていくのでしょうが、それで日本の教育システムが変わるとは思えません。そもそも、統一的な試験の回答率で考える力や本人の独創性を活かす教育が生み出されるとは思いません。試験ではなく、個々の生徒に自ら考える時間や課題を与えて、その結果を自らが評価するような時間を作ったほうがより具体的に個人の考える力を伸ばすことになるのではないでしょうか。一クラス40人くらいの学級では、生徒ひとり一人の個別指導はとてもむずかしいのではないかと思います。余談を終わります。
その他のクラスのKorean Peer Practicumというのは、生徒がもう一人の生徒とペアになって、韓国語の学習に取り組むというものです。先生から韓国語を教わるのではなく、ネット情報を活用してペアで独自に言語を学んでいきます。この取り組みで、生徒の目標とするところは、学校にいる韓国からの留学生と韓国語で話ができるよういなることだそうです。
外国語の勉強の仕方も多様性の時代、ボーディングスクールはその流れをごく自然に受け入れているように思います。