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英語力を完成させるために ボーディングスクール留学

アメリカボーディングスクール(高校)を卒業するために、英語、数学、理科、社会という分野で必要な卒業のための単位を先週、解説しましたが、一言でまとめると、英語力と数学力の完成になると思います。
更にいえば、数学力は日本人留学生の場合、計算力と数学的知識は十分にあるので、結局、英語力の完成に留学生の達成すべき卒業への課題は絞られます。
留学生を教えている現場の先生がいつも思っていることは、どうしたら留学生に英語の読む力と書く力をつけてあげられるかということです。生活英語は半年くらいでほぼ学ぶことができても、読み書きはそのように簡単ではありません。これを完成するためにどこの国でも初等教育、中等教育、そして高等教育とあえて3段階に教育内容を分けて、それぞれの段階で生徒、学生が完成すべきことがらを個別に定めています。
中等教育機関への留学で、英語力の完成に至るまでの日本人留学生の課題を挙げると下記の2点になると思います。
意思表示、自己表現のための文章作成方法
速読力をつけること
日本での英語学習は、上記がそれほど重んじられることはありません。試験に出る英語においては、長文といってもせいぜい20行から30行くらいです。自分の意志表示、表現という英作文の課題などは、ほぼないといっていいと思います。では何を作文するかというと、自分の意志とは無関係な数行の日本語を単純に英語に訳すだけです。
余談ですが、この「訳す」という作業の原則は、それに適した熟語や語法を確認するという出題者の意思が隠されていると思います。そして、それがうまく作文に生かされていれば、高い評価を得るというわけです。作文においても「英語知識」が問われます。それは、英語翻訳や通訳などの専門家は当然知らなければいけないでしょうが、一般の人の教養として英語レベルでは、知らなくてもいいのではないかと思います。
余談を終わります。
ボーディングスクールでの生活にかなりのスピードで適応していく中学、高校留学生ですが、読む力をつけることと、ネイティブなみの作文力をつけるために、最も重要なのが、勉強の習慣性と自主学習ということになると思います。
日本で特別な英語のトレーニングを受けていない中学校1年生、2年生が、日本語にはない、「時制」や、文章をもって名詞を修飾する関係代名詞、不定詞、現在分詞の概念を英語で学ぶことは、簡単には行えません。
つづく

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