留学コンシェルジュ

#6 現代の教育

<昨日のブログに続きます>
ボーディングスクールに留学した生徒は、おおよそその授業の在り方の日本との違いに驚き、そこに新たな自分を発見し、将来の自分像を組み立てる手がかりを掴みます。
夏休みとして3か月という長い自由時間を与えられ、それをどのように使うかもボーディングスクールが生徒に教えたい教育の大きな要素になっているのかもしれません。
毎日の授業で自分の意見を述べることや、人と議論をすることでコミュニケーション力が高まり、自分の人生や可能性に対して、今までよりも主体的に考えることができれば、留学生が避けて通れないTOEFL、SSAT、SATなどの勉強にも、それが面白いものでなくても、取り組めるのではないでしょうか。
自分の好きなことだけで人生は出来上がっているわけではないということへの確実な理解も10代半ばとなれば、そろそろできなければいけません。実際に社会に出れば、当然のことながら、仕事や人間関係において楽しいことよりもむしろ、苦しい、悩ましい、ストレスフルなことの方が多いのが現実かもしれません。
ボーディングスクールが目指しているのは、10代前半であっても生徒たちに実際の社会の仕組みを教え、そこでどのように生きていくかといった原型をこころの中に植え付けるように思います。
ボーディングスクールという組織の日常として、15名程度のクラスで、暗記すること、覚えることから解放されて、「なぜ」を追求したり、好奇心を満足させるような機会を与えられたりすることで、生徒たちは、「やらされている」という学習感覚から解放されます。そして、彼らの精神はたくましくなっていきます。それを支えているのが、学習教科以外、生徒の好きな体育や芸術、音楽といった科目です。1日の学校生活のなかに情操教育的要素がボーディングスクールでは上手に組み入れられています。
受け身学習から解放されれば、TOEFL、SSAT、SATの勉強は、自主的に取り組めると思います。単語を覚えることも、英語と言う言語の構造をより良く理解することも、単調な作業ですが、それを行うことで、自分の将来が大きくなるということがイメージできれば、一日2-3時間の集中学習は可能であるに違いありません。
少なくと、そのようにボーディングスクールでは考えられているので、TOEFL、SSAT、SAT対策ということをことさらに学校生活のなかに取り入れることはないのだと思います。
5月も終盤になりました。
ボーディングスクールに通う留学生にとって、長い夏休みが始まります。彼らが将来のために意欲をもって、3か月を過ごすことを期待したいと思います。

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