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日曜コラム 日本と英語圏の文化比較 - 日本のもてなし文化

航空機の到発着時刻の正確さとその運営が日本とアメリカでは全く違います。
アメリカでは10分や20分の到発着遅れなどは、アナウンスすらありません。
日本は、定刻でなければ、その旨のアナウンスが必ずあるようです。
また、地上職員、機内職員のマナー、接客が日本のそれと、
アメリカとでは比較にならないほど差があります。
日本は笑顔、お辞儀、「ありがとうございました」が、
地上、機内を問わず、発着ゲートの係員まで徹底していますが、
アメリカでは、それぞれのスタッフが自分の義務をこなすのみで、
笑顔もサンキューも日本ほどあふれていません。
日本と英語圏の文化比較は、言いだしたらきりがありませんが、
10月に2度のボーディングスクール訪問は成田で完結せず、
国内線に乗り継ぎ名古屋まで行ったので、
日米の飛行機の運用とラウンジ使用について、
その大きな相違について、思うところを述べました。
東洋の一番東側にある日本。その東は太平洋ですから、
西からやってきたいろいろな文化文明は日本が終着の地となります。
グローバルな現代の世の中では、この理屈はもはや成り立ちませんが、
人類の長い歴史のなかから見れば、グローバル時代は始まったばかりです。
それまでの数千年の歴史の蓄積が私たちのDNAにしっかりと残っているなかで、
日本は人への気遣い、思いやり、協調、調和といった
貴重な文化を醸成してきました。
私は英語圏の文化に興味があり、自らの体験も踏まえて、とても好きです。
それが故に、アメリカをはじめとして、英語圏の国々にでかけて、
日本に帰ってくると、一瞬、頭の文化スイッチを切り替えるのに、
戸惑いがありますが、すぐに落ち着きを取り戻し、
「英語圏の笑顔もいいけど、日本の笑顔もとってもいい」と思うのです。
日本の近代は欧米から様々なものを日本に輸入することから始まりました。
私たち、日本人は、本来身につけていた、勤勉さ、熱心さをもって、
一所懸命に欧米から文化文明を学習し、理解し、応用し、発展させました。
模倣、受動、創造の欠如、経済優先など、日本の発展への批判もありますが、
日本製の素晴らしさは世界で認められました。
さてこれからの日本についてです。
日本のホスピタリティーをどうしたら、海外に輸出できるでしょうか。
この素晴らしいおもてなしの文化を世界の人に知らせる手段は
ないものだろうかといつも思います。
これから留学をする10代の若者たちのなかに、私の意見に共感してくれて、
それを実行に移せる野心と情熱を持ってくれる人がきっと現れる、
それを信じるから仕事が楽しいのだと思います。

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