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日曜コラム 私の趣味剣道

家内の勧めで長男が小学校1年生、二男が幼稚園年長の時に
私は剣道を始めました。四十の手習いでした。
息子たちはともに、中学校の剣道部で剣道キャリアを終えましたが、
私は今でも続けています。
初段から三段までは一度も落とさずに順調に段位を重ねましたが、
四段受審時に前職で大阪に2年間いたこともあり、
段位取得は2007年3月、3段取得から数えて、
7年4カ月、剣道を始めてから数えると、12年が過ぎていました。
試合と違って、昇段審査というのは、勝ち負けではありません。
旺盛な気迫、打つべきところで打つ、気剣体の一致などが、
審査の要点となり、7名の審査員(剣道最高位八段取得者)のうち、
4名以上の同意が必要になります。
この審査方法に私は日本独特の文化を感じます。
「型」が重視され、審査員の先生方が納得しないとダメなのです。
四段以上になると、1分間の立ち合いで自分から打つのは三本といわれ、
いくら面や小手が決まっても、特に年配者は打ちすぎると昇段できません。
先生曰く、「四段、五段の風格がない」ということなのだそうです。
これを英語に訳すのはとても難しいことです。
立会時間は挨拶の礼を含めて1分間、試技は2回です。
この1分で「自分の練習の成果を出せ」と八段の先生方は言われますが、
「1分じゃあむりだよ」と落ちた人たちからの嘆きを
何度聞いたかわかりません。
先週の日曜日、五段の昇段審査があり、私はそれに望みました。
前回の五段審査は良いところなく落ちました。
立ち合いの相手は二人とも女性でした。
一般に男性は女性との立ち合いを嫌います。
男同士であると、五分と五分ですが、男女の立ち合いでは、
女性は、男性が面を打ってくるのを読んで、
胴や小手に返される、いわゆる「出小手」、「抜き胴」といった、
応じ技に、男性が翻弄されることが多いからです。
一度、女性に技を決められると、たいていの男性は熱くなり、
やたらと力任せに打ち込んで墓穴を掘るわけです。
前回は、絵に描いたようなそのパターンでした。
今回もまた、立ち合いの二人は女性でした。
前回の轍は踏むまいと面の打ち込みをぎりぎりまでこらえました。
「ここで打ち込めば、相手の術中にはまる、待って攻めろ」
自分に言い聞かせて、はやる気持ちと戦いました。
剣先を下げて、もう一歩踏み込んで、相手の手元が一瞬浮いたところで、
体ごと相手にぶつけるようにして、面に飛び込みました。
その後のことは、記憶に定かではありません。
2回の立会とも、掛け声を切らさず、気迫で自分を鼓舞しました。
ぎりぎりまで攻めきって、全神経を集中し、
面に飛び込んだと思います。
果たして、合格発表リストに私の受審番号125があったのでした。
立ち会いを見にきていただいた、私が通う道場の館長先生に
合格を告げ、感謝の意を表しました。先生にも喜んでいただきました。
そして、今まで一緒に稽古してきた、道場の皆さんに感謝しました。
私の趣味、剣道をこれからも続けたいと思っています。
毎日、1000回ほどの素振りを10年あまり続けていますが、
最近、500回に減らしました。
力任せよりも、その精神に価値を置き、体もいたわる歳になりました。
四段のときのこころもちは決して忘れません。
これからも、余談の好きな自分でいたいですから。

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