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自分のベスト校・行きたい学校とは

自分の行きたいと思った学校で、自分のなかのベストと思う学校で、
学生生活を送りたいと受験生なら誰もが思うことでしょう。
私は電車の中刷り広告でその様な主旨の予備校の広告を見るといつも
「あれ・・・?」と疑問に思うのです。
なぜ自分が行きたいか、自分のベストとはどんな基準によってきめられるのか、
そのような説明は一切ありません。
「当然です。受験生は自分の行きたい学校は自分で決めるべきです。」
という意見を想定しました。そこで私はその人に問います。
斉藤:では、何をもって受験生が『行きたい』のか、その理由は問わないのですか。
「それもまた彼らが考えるべきです。」
斉藤:彼らが自分のベスト校とか行きたいと考える学校の根拠とは何でしょうか。私には、ベスト校も行きたい学校も偏差値、入学難易度といったリストから選びだされているように思えます。やりたい勉強というのも、理科系、文科系に大別され、文科系なら経済か法律、理科系なら、医学部が筆頭で、あとは工学技術の分野へと分かれて行く。ベスト校も行きたい学校も数値で決められてはいないでしょうか。
「そうかもしれません。しかし、それの何が悪いのですか」
斉藤:悪いとは言いません。問題は良い悪いといったことではなく、より深いところに私はあると思っているのです。それでいいのかということです。受験技術だけを一心不乱に磨くだけで、自分の人生を考えられるでしょうか。教育を標榜するとすれば、それでは不十分ではないしょうか。
「何が不十分なのですか」
斉藤:学んだことを何に使うか、その使い道と方法を追求すべきです。10代の子どもたちがそれを自分で導けるようにするのが教育の大きな目的ではないですか。そうすれば、かれらは自分の道に納得すると思います。生徒たちはそれをもとにして長い人生の第一歩を歩みだすと言っても良いと思います。
「受験が終われば学んだことを学生たちは忘れるでしょう。受験勉強という目的は果たしたのですからそれでいいではないですか。」
斉藤:それがもったいないと私は言いたいのです。それでは受験というのは覚える力のみが問われていませんか。彼らのベストややりたいことが探せる機会がもっとあっても良いと思います。
「それはね。受験生たちが大学でやればいいことですよ。大学に入らずに理屈を言っても仕方ないでしょう。」
大学に入学してから、学生たちが自主的に行動するという考え方は、
ここ数十年間、変化していないと思います。
理屈を言うのも、自立するのも、みな大学に先送りされ、
中等教育ではもっぱら高等教育で学ぶための準備と称して、知識の詰め込みが
行なわれている。
私は子どもたちのベスト校やゆきたい学校というのは今のところ、
彼らのこころの中には存在するが、現実にはあるのだろうかと思っています。
だから私はこの仕事を続けています。

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