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学校選定とアドミッションスタッフ(入試担当者)2

(15日のブログより続きます)
親の立場にしてみれば、最初の出会いを演出してくれたのがアドミッションスタッフですから、その「縁」という印象は強いことでしょう。有能なアドミッションスタッフは学生の生きた情報をもって親たちに再会し、意見を聞き、それを学校の現場にフィードバックするという作業をしっかりとこなしているように思います。彼らはこのプロセスを通じて、人と人とのつながりや信頼を築くのです。しかし、彼らも人である以上、自分が合格をさせた生徒のすべてがよい結果を出せるわけではないと思います。ボーディングスクールにおいては1年たたずに学校を去る生徒も1人や2人でないのも現実です。その多くがホームシック、フレンドシック、飲酒、カンニング、ドラッグ使用などなど、学力不足ばかりではありませんが、そんな時アドミッションオフィススタッフは学校現場で本人のために学生部長や校長などとその生徒が学校を退学にならないための努力もするのだと思います。
ボーディングスクールの面接はお互いのお見合いです。志願者は面接でいろいろな角度から評価をされるわけですが、実は本人も親もアドミッションスタッフを観察し評価するわけです。たとえば親からESLについての質問があり、親がその答えに満足しなければそれは面接官の説明責任が問われて当然です。学校を代表しているいわばスポークスマンが留学生やその親の質問に満足に答えられなければ、当然、本人も親もそのような学校をよしとはしません。有能な面接官は学校の顔という自覚とプライドがはっきりしています。たとえどんな訪問者であっても、彼らを落胆させることなく、それなりに有益な情報を彼らに与えるものです。たとえば、学校が要求する学力と志願者の学力に大きな開きがある場合など、「あなたの学力では本校入学は無理です。」などといわずに「現在は力不足だが、あと1年しっかり勉強して来年成績を上げて再度出願してください。」というような表現をします。
私はコンサルタントですが、多くの学校のアドミッションスタッフと会うことができることは、この仕事の喜びのひとつです。彼らは20年前の留学生のことをしっかりと覚えています。私はそのような彼らとの親交を通じて、ミスマッチのないボーディングスクールの選定を心がけています。

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