留学コンシェルジュ

#2 ボーディングスクールの多様性

<昨日のブログに続きます>
ボーディングスクールが積極的に留学生を受け入れることについて、
今までいくつかの視点から述べてきました。
・留学生の英語力不足を補うためのESLクラス、
・異文化理解のための学校としてのイベント、
・寮生活での留学生のためのルームメイトへの配慮、
・生徒間の互助システムの考案と実践、
・成績評価での日常の努力点、宿題や課題の学習サポート
アメリカのボーディングスクールは、
多様性こそがこれからの教育の大きな部分を占めるという考え方から
独自の教育を考えていると思います。
ボーディングスクールの多様性への取り組みに比べると、
日本の学校は、寮生活を基本として発展しなかったということも
あると思いますが、多様化についてそれほど関心がないように思います。
多様性の理解は、それを学ぶ生徒たちに将来に大きくかかわります。
自分の世界を押し広げ、価値観の違いや文化、習慣の違いを情報として
学ぶだけでなく、体感することで、彼らの興味や好奇心は
世界に目を向けることになります。
それに答えるようなプロジェクトやアクティビティーが
ボーディングスクールではたくさん用意されています。
テンスクールズの中でも最難関と言われている、
フィリップスアンドーバー、エクセターなどは、夏休みに
世界を訪問してその文化や生活を知るというとても興味深い旅を
準備し、積極的に参加者を募っています。
日本からの多くの生徒に参加してもらいたいですが、
残念ながら、ネイティブなみの英語力が要求されるために
参加者は極めて限られてしまうことになります。
ボーディングスクールの多様性の一つを知る手がかりは、
サマースクールにあると思います。
日本式の夏期講習という集中暗記学習は、アメリカの教育文化では、
存在していないと思います。
落とした単位を取りなおすためのサマースク―ルはありますが、
進学準備のための集中学習は、アメリカでは生徒各自が自分で考え、
実行するというのが定着しているようです。
多様性の根本には、未知の世界への好奇心や興味という
生徒から発信される積極的な精神的な態度があるように思います。
それなくしては、中等教育は受ける側も与える側も情熱をもって
取り組むことはできないでしょう。
生徒たちの学ぶことへの意欲を刺激する、そして自ら学ぶことに
向かっていけるということのために、多様性はこれからもより
重視されることと思います。

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