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#2 アメリカ大学について-コミュニティーカレッジ

<前日のブログに続きます>
アメリカの大学を分類する作業を昨日から始めていますが、最後の項目はコミュニティーカレッジです。日本の教育制度下では、アメリカのコミュニティーカレッジに相当する高等教育機関はありません。
アメリカには、全米で1000を超えるコミュニティーカレッジがあります。
コミュニティーカレッジは、短大、専門学校、カルチャースクール、市民大学講座などすべてまとめて、提供しているような学校です。基本的にはその地域の人たちのための学校で入学難易度のないオープンアドミッション(全入制)方式ですから、18歳以上であれば誰でも入学できます。
地域住民のための学校ですから、都市やその近郊にあるコミュニティーカレッジには寮はありません。しかし、人口が少ない地域のコミュニティーカレッジは遠方から通う学生のために寮のある学校もあります。
留学生の受け入れも盛んで、英語力が無くても自校でESLを設置しているコミュニティーカレッジも多くあります。ESLのない学校の場合は、TOEFLスコアを要求されますが、その点数は50点程度ですから、半年程度、英語学校で集中的に学習すれば、コミュニティーカレッジに正規学生として入学することができます。
留学生にとって授業料の安さもこの学校群の大きな魅力です。基本的には1単位あたりの費用が決まっていて、学期ごとに取得する単位数分の授業料を支払うことになります。
カリフォルニアを例に取ると、1学年2学期制で各学期の必須単位は12です。1年間30単位を取得するとしてもその費用が10000ドルを超える学校は恐らくありません。リベラルアーツ系の私立学校の授業料と寮費合計が60000ドルを超える学校が多いなかで、コミュニティーカレッジの授業料は、留学生にとってとてもリーズナブルであり魅力的です。
この学校群の学校および授業の質に関しては、私立の大学と比較するとひとクラスの生徒数や教授陣の経歴などにおいては劣ります。しかし、留学生にとって、導入時期に大きな英語的ハンディがあり、異文化適応も必要な生徒については、コミュニティーカレッジの果たす機能は良好で次の段階に進むための基礎作りにはお勧めできます。
つづく

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