#1 カナダのボーディングスクールについて
アメリカ同様、カナダのボーディングスクールも8割程度のTABS加盟校が東海岸地方にあります。アメリカと比較すると、カナダのボーディングスクールは全般的に入学難易度が低く、TOEFLスコアを要求する学校も多くはありません。アメリカのTABS加盟のボーディングスクールが数学、英語、カウンセラーあるいは学校管理者からの推薦状の提出を必須としているのに対して、カナダの学校は必ずしもその三者からの推薦状の提出が必要ということではありません。
インタビューはアメリカのボーディングスクール同様、入試のプロセスには必須項目であり、その質問の内容や一対一のインタビュー形式はアメリカの学校と全く同じです。
募集の時期ですが、アメリカのボーディングスクールが1月で出願を締め切り3月上旬に合格発表を行うのに対して、カナダのボーディングスクールは、おおよそがローリング方式、すなわち、提出すべき書類が揃えば、2-3週間で合否を発表します。
入学の時期も9月だけでなく、1月、あるいは3月の春休み明けなど1学年間で複数回の入学を特に留学生には認めるケースも珍しくありません。これは、留学生の学校生活初年度、通常の授業についていけるだけの英語力をつけることに専念するための例外的措置といえます。
年に4-5回のロングウィークエンド(金曜日と月曜日を休みにする通常よりもの休みの多い週末)で、寮が閉じる時のホームステイの手配も学校が自主的に世話をしてくるのが通常で、留学生の面倒は良く見てくれます。
カナダのボーディングスクールの主たる生徒は、カナダ人ですが、外国人構成はアメリカ同様にアジア系の生徒が中心で、その他、ヨーロッパ、メキシコ、ロシア、そしてアフリカからも留学生がやってきます。
進学先は、カナダの大学が一番多く、その次にアメリカの大学となっています。従って、日本からの留学生がカナダのボーディングスクールを卒業して、アメリカの大学に進学するためには、かなり自主的に学校を選択し、それらの学校を訪問するなどする行動力が必要となるでしょう。
今週は、カナダのボーディングスクール、3校を訪問します。