留学コンシェルジュ

2025年度の学校訪問実績一覧と学校訪問時のコンサルの役割について

10月の後半から11月の中旬にかけては教育コンサルタントとしていちばんの繁忙期、勝負どころの時期でもあり、学びと実りのいちばん多い時期だと言っても過言ではありません。

その理由は、「学校訪問の時期」であるからというのがシンプルな回答となりますが、その一言では語りきれないほどのドラマがこの濃密な期間には生まれます。

学校訪問は一家族あたり、おおよそ1週間の間、各学校を車で移動をしながらスクールツアーとインタビューを生徒とその親御さんたちと一緒にこなしていく行程となります。

今回、この2週間ほどで訪問した学校です。(アルファベット順)

Cheshire Academy
Cushing Academy
Deerfield Academy
Hebron Academy
Hotchkiss School
Lawrence Academy
Loomis Chaffee School
Milton Academy
Phillips Academy Andover
Phillips Exeter Academy
Putney School
St Thomas More
Tabor Academy
Trinity-Pawling School
Williston Northampton School

学校訪問中の私の役割はドライバーとして生徒とご家族を各学校の届けることだけが役割ではありません。むしろそれは、学校訪問においてのウェイトはいちばん軽いものと言えます。

私、Eコンシェルジュのコンサルタントが、わざわざ生徒と一緒に、学校訪問をする理由。それは以下の役割を担っているからと言えます。

 

・生徒のポテンシャルを最大限に引き出すためのコーチング

・家族のコミュニケーションの潤滑油

・各学校の印象とAdmissionスタッフの印象チェック

・ご家族の面談のサポート

 

それぞれの役割を詳しく見てみましょう。

 

・生徒のポテンシャルを最大限に引き出すためのコーチング

 

学校訪問は各生徒にとっては正味5日間ほどの間に志望をする学校のAdmissionスタッフと対面をする数少ない機会であり、同時にInterviewは合否判定における最も大きなウェイトを占める超重要!プロセスと言えます。

生徒たちはこのInterviewで良いパフォーマンスを発揮する必要があります。

私の生徒たちはこの日に向けて面接の練習を通して万全な対策をしてきているものの、平常心でこの日を迎えることのできる生徒は稀でしょう。最初から最後まで、最高のパフォーマンスを出せる事が理想ですが、実際にはいろいろな要因がそこには絡みますから、それを望むのは現実的ではありません。

州を跨ぐ移動に次ぐ移動による疲れ、面接官やスクールツアーをしてくれる生徒たちとの初めての出会いからの初対面のAdmissionスタッフとのInterviewは確実に生徒たちの体力と精神力を試してきます。

面接がうまく行った日はモチベーションも高く、次の面接に臨めますが、その逆のパターンもありえます。短期決戦だからこそ、その気持ちを引きずったままの学校訪問を終えることは避けなければいけません。

幸い、各学校の移動には1時間〜2時間の間があります、また日を跨ぐ場合はホテルに向かうまでの移動時間があります。移動中の車の中は、移動コンサルティングルームの様相を呈します。面接でのレビューから始まり、改善点の見直し、モチベーション維持のためのコミュニケーション、必要に応じて多岐に渡ります。

滞在先についても生徒たちに余力があれば、ホテルのコモンルームもまたコンサルティングルームになります。生徒たちと夜までディスカッションをしながら次の日の面接に臨むための準備をします。

必ずしもInterview対策の話をすればよいわけではありません、それこそ全く違った話を折り込みながら、生徒たちの純粋な好奇心ややる気を維持していきます。その話題のチョイスはコンサルタントの経験値と腕の見せ所といえます。

 

・家族のコミュニケーションの潤滑油

 

一般的に学校訪問は学校訪問をスタートする前日に現地に到着をして、学校訪問最終日の翌日に帰国をするパターンが一般的です。この1週間はほぼ100%と言って良いほどの時間を親と子供達は一緒に時間を過ごすことになります。

家族と言っても、こんなにも密度の濃い時間を過ごすことはごくごく稀でしょう、特に思春期に差し掛かる生徒たちにとって、親との関係性が変わりつつある非常に難しい時期とも言えるこのタイミングでの1週間は子供だけでなく、親にとっても新たな発見の連続となります。

特にすでにボーディングに通わせている家族にとってはこの1週間での会話量を時間換算すれば、1年分にも匹敵する会話時間となることもあります。

学校訪問だからといって、学校訪問の時間は進学の話をするだけではありません、時に日々の学校生活だったり、友人関係、先生との関係、授業のこと、家族のこと、その話題は多岐に渡ります。それでも思春期の生徒にとっては親との会話は嬉しい反面、時に苛立たしい事もありますし、聞かれたくない話題もあるでしょう。

私はサポートをする子供達に親には「第三の頼りになる大人」としての存在として私を捉えてもらうようにしていますし、実際私もそのような振る舞いを子供たちの前ではしています。

時に親の側に立ち、親の気持ちを代弁する役割を持ち、時に生徒の側に立ち、生徒がこの年代として抱える特有の学校問題や友人関係などを踏まえて、生徒の気持ちを親に代弁する役割を持つようにしています。

家族の持つ価値観はとても大事ですから、それを尊重した上で、家族のコミュニケーションを潤滑に進めるために教育コンサルタントとしての知識と経験をコミュニケーションの潤滑剤として、少しだけ刷り込む、そんなイメージでしょうか。

親と子供の視点が一致した瞬間、そのチームワークは何倍にも膨れ上がります。その瞬間を私は何度も学校訪問中に見てきました。その盛り上がりはInterview中の生徒の振る舞いや表情に現れます。

我々が家族間のコミュニケーションの潤滑油になることが結果的に学校訪問のパフォーマンスに良い影響を与えることになります。

 

次回に続く。

 

 

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