留学コンシェルジュ

ボーディングスクールの選び方 (1)(Hebron Academy HPより)

アメリカメイン州、HebronにあるHebron Academy
私が直近で訪れたのは2019年の10月ごろでした。
敷地内にマウンテンバイクのコースを擁するほどの広大な敷地(1500エーカー)の一画で
学校長であるMr.DAN J. MARCHETTIが出迎えてくれました。まだ若く、爽やかなスポーツマンといった雰囲気の彼が、その雰囲気そのままに、生徒たちと外のピクニックテーブルでランチを取りながら談笑している姿がこの学校の風通しの良さを感じさせる学校です。

現在のHebron Academyの基本情報を挙げます。
総生徒数:256人(寮生人184、通学生72人)
学年:6年生~12年生
留学生(寮生)受け入れ学年:9年生~12年生
創立年:1804年
全校生徒に占める留学生の割合:35%
現在の日本人生徒数:5名
※数字は変動している可能性があります。

この学校が定期的に配信しているブログ_にこれからボーディングスクールへの留学を考えている親御さん、お子様にとって興味深い内容と思われる記事がアップされていましたので今回はそれを取り上げていきたいと思います。

「10 Questions to Aks When Considering a Boarding School」
直訳すると「ボーディングスクールを検討する時に考えるべき10つの質問」となります。
彼らなりのフェアな視点でボーディングスクールを決めるにあたって重要だと思われるポイントを10個挙げています。
(参照元:https://www.hebronacademy.org/about-us/the-well/~board/the-hebron-well-blog/post/10-questions-to-ask-when-considering-a-boarding-school)

今回はそのうちの3つを私なりの解説を含めて取り上げました。

1、Learning Profile
あなたが今検討しているボーディングスクールはあなたのお子様の学習スタイルや学習に対する課題感を的確に理解して、それに合った学習サポートを提供する事ができますか?

(解説)
ボーディングスクールと一言で言ってもそのスタイルは千差万別です。また同様に子供たちの学業に対するアプローチも千差万別ですので実際には一人として全く同じ環境の中で、同じパターンで勉強をする生徒はいないと思った方が良いでしょう。学問を極めたい生徒もいれば、英語力をアップさせたい、リーダーシップを身につけたい、スポーツで活躍したい、など色々な留学に対する期待感があります。そして時に子供が抱える問題などもあるでしょう。それらの情報を保護者がしっかりと理解した上で、今検討中のボーディングスクールが果たして親御さんたち、子供たちの期待感に沿ったサポートや授業を提供してくれる学校なのか? それを知る事は学校の知名度や実績以上に子供たちにとって大事な学校選びの要素となります。

2、The right setting
あなたの子供はどのような環境で過ごす事が重要だと思いますか?これは単にキャンパスの施設的なお話だけではなく、学校、在校生たちが纏う雰囲気のようなものも含みます。

(解説)
ボーディングスクールへ通う留学生にとってはボーディングは家となります。例えば大人にとっての不動産選びにおいても同じ事が言えると思いますが、そこに住むにあたっての費用はもちろん考慮の一つですが、もっと重要なポイントとして住み心地の良さが挙げられます。ボーディングスクールへ留学する子供にとってのボーディングの選ぶ基準は学習(机に向かってだけではない)するにあたって子供一人一人が考える重要事項をみたいしているか? これがとても重要な要素になります。 この要素については言語化する事は通常とても難しいのですが、実際に学校訪問をする事で面白いように、子供もその親もそれぞれの学校に対する強烈な印象を持つことになります。この直感は多くの場合、正しい判断を下す一助になっていると言って良いでしょう。

3, Culture
どのような住環境が子供にとっての「第二の故郷」(At home away from home)となりうるのか?
校則が厳しいところ?それとも自由な校風がある学校が良い? 宗教やミリタリーの教育がベースになっているボーディングスクール、アートに強い学校、生徒の学習サポートに力を入れる学校、どれがあなたのお子さんにとって一番フィットするカルチャーだと思いますか?

(解説)
広義では2番目の要素、The right settingに重なる部分もありますが、これはより学校のルールや成り立ちを意識した言葉と考えると良いでしょう。ボーディングスクールはその成り立ちによって学校の校則に大きな違いがあります。そしてその校則はダイレクトに学校の雰囲気として生徒たちに影響を与えると言って良いでしょう。 ある学校へ行けば建国時代のアメリカを見ているような雰囲気の伝統を重んじる学校もあれば、全く同じ年代の生徒たちが通う他のボーディングスクールはまるで最新の大学のようなカジュアルな雰囲気を醸し出す学校もあります。当然、年齢的な観点で言えばどちらも子供の選択肢になりますが、このあまりにも大きな文化的な違いを無視して学校選定をする事はとてもリスクが高いと言えます。

次回に続きます。

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