留学コンシェルジュ

留学生が夏休みの期間に取り組むべき事。①

去年の9月に留学をスタートさせるために8月の中旬に飛び立った子供達はあっという間に1学年間のカリキュラムを終えてこの5月には帰国する段取りとなっています。彼らはこれから長い夏休みを帰国して日本で過ごすことになります。

ボーディングスクール生にとって、この長い夏休みを有効に過ごす事がその次の学年での飛躍につながります。一方で何も計画を立てる事なくだらだらと過ごす事もできてしまうこの夏休みを日本語環境にどっぷりと使って過ごしてしまうと、現地での生活に戻った時にライフスタイル、英語力、などの部分でリカバリーに相当の労力と時間を費やす事になります。通常であれば2年目、3年目と留学生活はだんだんと余裕が生まれてくるのが正常なパターンですが、夏休み毎に現地で学んだそれらの要素をリセットしてしまう事はあまり得策とは言えません。比較的、休みの多いボーディングスクールの生活だからこそ、学期ごとにスタートダッシュができる準備を整える事がより重要となります。

夏休みの期間は6月から8月の3ヶ月と長期間に渡りますから、自宅で過ごすことの時間をしっかりとした生活ペースを作る事が大切です。通常、ボーディングスクールで日々の学業に追われながら生活している生徒達にとってはこの時間は自らのこの1年間を振り返り、次の1年を過ごすにあたり足りない部分を補う期間と設定して欲しいと思っています。その方法論について少し触れていきます。

私が実際に夏休みに帰ってくる子供達にアドバイスをする際に利用するフレームワークがあります。それはPDCAサイクルと呼ばれるもで、ビジネスの場においては一般的なフレームワークとなっております。

PDCAサイクルとはPlan-Do-Check-Actionの頭文字を取ったものです。これは日々、留学生活の中で挑戦をし続ける子供達にとってはとても便利であり、日々をただ消費するためだけではなく、日々自己研鑽するために常にこのフレームワークを知っておく事はとても大切です。加えて自ら留学中に体験する「失敗」を「成功につながるためのきっかけ」と捉える事ができるので、失敗を恐れずに挑戦し続けるマインドを持つ意味でもこのフレームワークを認識、活用することを子供達に説いています。

このフレームワークに留学1年目に当てはめると、Plan(留学準備)-Do(留学)と2つのステップを踏んできました。そしてこれから迎える夏休みは3つ目のステップCheckの作業をしてもらう場となります。Checkではこの1年間を振り返ってみて、自分自身を評価検証する事になります。自分の何が良かったか?反省点は?課題点は?来年に向けて頑張る必要のある科目は? これらを是非、PCでも紙面でも良いのですが書き出してリスト化することをお勧めします。そうするとこの1年間で漠然として感じていたものが色々と見えてきます。良かった面も沢山ありますし、もっと頑張らなければならない部分も見えてくるでしょう。

課題ばかり見ていると気が滅入ってしまいます。自分がどれだけ成長しているのか?しっかりとその部分についてもリスト化し、自分自身を認めてあげる作業、そして親に褒めてもらう過程も踏んでもらいたいと思います。その上で、来年何をすればこの留学がより良くなるのか?その対策を本人主導でご家族で考える時間を持ってもらいたいと思います。

そこで参考になるのは学校からのレポート、そして将来のゴール設定です。学校からのレポートにはボーディングスクールの少人数生のクラスならではの内容です。個人個人の生徒の特徴や改善点などをかなり克明にレポートしてくれています。それを活かさない手はありません。留学1年目の子供達の場合は大体の場合、共通しているのは英語力に関する課題感と授業への積極的な取り組みの部分である事が多くあります。これは日本の教育を受けていた子供達であれば少なからず誰しも越えていかなければならない壁となります。

客観的な意見と自己分析による課題のリスト化。

その二つを見える化する事から、夏休みにやるべき事がよりクリアに見えてきます。

次回はより具体的な部分に触れていきます。

 

 

 

 

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