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教育のパラダイムシフト 10 

<土曜日のブログに続きます>
「(日本であれば)大学でやるようなことを、(ボーディングスクールでは)中学でやっている」というのが、実際にジュニアボーディングスクールを訪問した親が感想として述べていることをこのシリーズのブログでご紹介しました。
その肯定的な意見にも、「これで大丈夫なのだろうか」という不安もあるのではないかと思います。というのは、日本式の学習法、すなわち暗記と反復練習、そしてそのチェックのための試験のイメージができないからです。それらが疎かになってしまっては、学習基礎が崩壊してしまうのではないかという不安です。
これこそが教育のパラダイムシフトであると私は思います。
今までの教育方法を180度転換するような方法が英語圏ではメジャーになっているのです。これはどちらが良いという問題ではありません。どちらを選択するかという親と子の主体的な問題です。
できることならば、ボーディングスクールと日本の教育のいいところだけを結合させて新たなものを創り上げたいところですが、基本をどちらかに置かなければならず、それは、折衷できない問題ではないかと思います。
日本でも、英語圏の国々でも教育改革は優先順位の高い社会的な問題です。しかし、たとえば日本がボーディングスクール並みの個性尊重、思考重視、相手を認め自分を生かすなどという観念的、個別的な教育方式を公の教育に導入するのは不可能に近いと思います。
また、いかにしてセンター試験の内容を変えたとしても、試験項目に面接、先生からの推薦状、本人の作文などを取り入れるなどして、試験に対する合否決定の比重を変えない限り、試験の内容の変化だけではおのずと限界があると思います。
また、明治維新より一世紀半あまりも続いている「入試」を抜本的に変えることは極めて困難です。それが可能であるとするならば、日本が第2次世界大戦に負けた時に教育の内容もアメリカ主導によって変わっていたと私は思います。
その時に、財閥解体、農地改革などにより、日本の既存の経済システムはアメリカによって大きく変えられました。しかし、教育の世界において、彼らが干渉したところは、個人を重んじ、日本人独特のグループ思考を変えるというところではなかったと思います。

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