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日曜コラム 楽しい本との出会い

アメリカボーディングスクールのインタビューでアドミッションスタッフは
「過去1年間に読んだ本で最も楽しかったものは何ですか」と生徒によく聞きます
この質問に英語で答えるわけですが、多くの生徒がうまく答えることができません
おそらく日本語でもうまく答えることができないでしょう
楽しいということは、こころがワクワクして、いろいろな想像が浮かんできて
意識が何事においてもプラスに作用することであると思います
最近、20年くらい前に書かれたある雑誌の付録のような本を
自宅の本棚で手に取りました
本好きの友人から10年くらい前にもらったもので
一度は読んだと思いますが、それほど感動した記憶がありません
ペーパーバックで表紙が、白髪、黒淵メガネの司馬遼太郎さんのアップ写真で
ふとまた読んでみようと思い手に取りました
この国のかたちについて語る多くの人たちと司馬さんのやり取りや
訪れた場所の印象のとらえ方に新鮮さ、普遍さを感じて
本との出会いは必ずしも一度で完結しないものだと感じました
司馬さんの語る西郷隆盛の西南戦争当時の日本の「世間」
という考え方には驚きと共感を持ちました
歴史を動かしたその意識が、教科書や多くの歴史本の視点にはない
村八分という人々の意識だったとは、思いもよらなかったことです
さて、おおくの生徒がうまく楽しんだ本について語ることが難しいのは
おそらく素直に楽しんでいないからだと思います
本を読むのが億劫になったり、気が進まなかったりで
出会いの場が昔ほど見つからないのかもしれません
その場をどのように提供するか、あるいは導くはということは
これからの教育にとって大きな課題のように思います
また、彼らが求めたくなる環境や状況を考えることも必要でしょう
日本ではまだ夏休みが始まりませんが
アメリカのボーディングスクール、サマースクールは
今の時期に多くの学校が始まります
そこで、彼らが本を読む新たなきっかけを見つけられたらと思います

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