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◆ スイスボーディングスクール訪問4 

スイスのボーディングスクールにあって、他の国のボーディングスクールにないものは、多国籍からなる生徒の構成にほかなりません。それぞれの学校のHPには生徒の国籍の数が明示されていますが、実際に学校を訪問して、現実の生徒と接するとその多様性に驚かされます。
先日は、Lyceum Alpinum Zuozを訪問しました。この学校のあるZuozという町については、過去に取り上げましたが、この小さな駅にはタクシーはありません。したがって、学校訪問には電車の到着時間を知らせて、迎えに来てもらう必要があります。
電車のスケジュールが変わって、予定通りつけない場合は、電話連絡をしなければなりませんが、この山間部では、日本からの携帯電話では、電話をかけることができません。そのようなときは、駅で電話を貸してもらいます。
小さな駅で働く職員は2-3名ですが、この人たちがとても親切なのです。また、ほぼ完全に英語が通じます。
Zuozへの入学に際しては、学校の教育システムがIBプログラム一つに絞られているために、日本で中学校を卒業した生徒が高校一年(10thグレード)として入学するためには、かなりの英語力が必要となります。
どの程度の英語力かというと、TOEFLの点数に換算すると60点は最低必要となると思います。単に、英語知識だけの問題ではなく、英語で自分の意見を述べることができる話す力、書く力も同時に求められるのです。日本で英語の成績が良好であり、たとえ中学時代に英検2級を達成していたとしても、英語でたとえば、中学生向けの小説や、シェイクスピアの戯曲を読み、それについての感想文が書くというのは、日本で教育を受けた生徒には未知の世界といっていいと思います。
Zuozに現在在籍中の日本からの生徒は8名だそうです。日本で教育を受けて、この学校に入学した生徒は、例外なく1年間を英語力養成のためだけに費やしています。すなわち、9年生をリピートしているということになります。なぜ、10年生ではなく、9年生という日本の中学校3年生をリピートするかというと、英語で学ぶ内容が10年生では難しくなるので、9年生を繰り返す必要があるということなのです。
英語力の不足している生徒の救済策として、IBのディプロマ(卒業証書)ではなく、サーティフィケイト(修了証書)を与えることもあるそうです。ディプロマとことなり、サーティフィケイトは既定のコースを終了したことは証明しますが、その学習内容はディプロマに相当しないということです。
つづく

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