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日曜コラムある生徒の感想-君の膵臓が食べたい

今年の初頃に留学を決めた中学校3年生の生徒が、
下記のボーディングスクールの生徒質問肢に選んだのが、
「君の膵臓を食べたい」という題名の本でした。
What reading have you enjoyed most in the past year?
困ったのは、その英語訳です。
膵臓は辞書で引くとpancreasとあります。
I want to eat your pancreas
という題名がどうしても気に入らなくて、
「他の本で面白かったのはないのか」とその生徒に迫り、
結局、サッカー好きの彼は、
スポーツ小説に切り替えて出願書類を完成させました。
先週、甥っ子が友達から借りた「とても面白い本」というのを、
家内が持ってきました。
「読むのなら、早くして、来週には返さないといけないから」
来週は、New Zealandへの出張ですから、この本を2日間で読んだのですが、
個人的には、「永遠のゼロ」以来の感動でした。
サッカー少年にはすまないと思っています。
この小説、物語の主人公たちは高校生です。
サッカー少年は、中学3年生、多情多感であり、彼の話の中には、
武勇伝的なものもあり、先生との反駁もあります。
その生徒が選んだこの小説を題名が誤解されやすいからと
他の本に切り替えさせたことをとても反省しています。
この物語、主人公は人との接触が苦手で本の好きな寡黙な男子高校生。
膵臓の病で余命1年と宣告された女子クラスメートの日記を、たまたま
垣間見てしまうことから、ストーリーが始まりますが、
人との関係性のあり方がとても共感できました。
ボーディングスクールに留学する生徒たちには、
ぜひ読んでもらいたいと思いました。
日本とアメリカ、学校そのものは、全く異質なものですが、
そこで学ぶ生徒たちの心境は、この小説に出てくる登場人物と
何等で必ず結びつくのではないかと思います。
小説はあくまでフィクションですが、
それであるからこそ、私たちの創造の世界が無限に拡大できると思います。
そこでこころが刺激を受けることで、夢とか希望も創り出されます。
題名はいかにもグロテスクですが、表題の小説の中身は人のあり方を、
いろいろと考えさせられる感動的な小説でした。
「なんでもあり」が文学の面白さとその無限の可能性の根源だと思いますが、
ボーディングスクールの生徒への質問肢を素直に受け止め、
題名にのみにこだわることなく、その本質を考えることが、
いかに大切か、この小説は教えてくれました。

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