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ボーディングスクールの入学難易度と合否

アメリカボーディングスクールの入学難易度を統一的に示す尺度はありません。
その合否はSSAT、TOEFLなどの試験の結果のみで決まるわけではありません。過去3年間の成績、数学、英語、担任(あるいは学校管理者)の推薦状、志願者本人の志望の動機や過去の学業、スポーツ、音楽、芸術、社会活動などの実績を含む作文、そして面接(インタビュー)などを総合して、アドミッションオフィススタッフおよび彼らが招集する人たちによる会議で合否が決定されます。
成績や推薦状、作文などをポイント制にして、総合点で合否を判定するということもないようです。
今日は3月10日、アメリカではTABS加盟のボーディングスクールの合格発表日です。ローリングアドミッションの学校はすでに合格を通知しているところもありますが、テンスクールズ、ランク4、ランク3のボーディングスクールは、今日(日本時間では今夜10時頃)合否結果を志願者が登録したメールアドレスに送るか、あるいはウェブオンラインの志願者固有のアカウントに通知します。
日本の学校では、志願者のほとんどは日本人ですから、合否基準の極端な変化はありませんし、偏差値という物差しで、合否予測はかなり正確にすることができるようですが、ボーディングスクールでは、留学生枠への出願状況が年ごとにばらつきがあるため合否予測が難しいと言えます。
たとえば、ランク4の学校のTOEFLは60点以上が基本ですが、アジア人留学生枠、そして日本人留学生枠をどの学校でもおおよそ決めています。そして、日本からの出願者が1人しかいない場合は、TOEFLが55点くらいであっても、そのほかの要素が良ければ、合格ということになります。
反対に日本からの出願者が5名いて、合格枠が3名の場合、TOEFL得点が90点を超える生徒が3名で、2名が60点、70点であったとすれば、過去のTOEFL55点でも合格という情報は全く無駄になってしまいます。
TOEFLの点数のみで合否は決定しませんが、その点数が高いということは、インタビューの受け答えも、その印象も当然のことながら良くなるでしょう。推薦状、作文なども、極端に秀でているところ、あるいは問題となる指摘などがなければ、総合的にTOEFL点数の高い志願者が有利になります。
日本人合格者3名がすべて入学契約をするとは限りませんが、合格できなかった2名の志願者は補欠合格(wait list)にもならないというケースも珍しくありません。
ボーディングスクールの学校訪問は9月から12月くらいまで行われます。出願がすべて終わってからの待ちの時間がかなり長く、この間の志願者たちの心境は日本的に考えると、たまらなく長い期間と感じられることでしょう。
今夜、とても長かった待ち時間から志願者は解放されます。
つづく

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