休日コラム 週末の過ごし方
作家の村上龍さんが「年をとったらもうおしまい」という題名の
エッセイをどこかで書いていました。
ワンス・アポンナタイム・イン・アメリカという1984年に作られた
映画の感想について村上さんらしいセンセーショナルな一言で、
自身を表現しています。
今週末、3連休を利用して、土曜日にテニス、日曜日に剣道をしました。
テニスは8:30から昼過ぎまで、剣道は10:30からい昼ころまでで、
いずれもかなり集中して行いました。
特に、テニスはここ2か月ほど負けが続いています。
ここは、絶対に負けられない、そのためにはどうしたらいいか、
ミスを極力少なくして、ファーストサービスの確率を高め、
自分のフォアサイドの球は、クロス(相手のバックサイド)に打ち返す、
ドロップショットは絶対にあきらめずに取りに行くこと、
ダブルフォルトを避けるために最後まで球から目を離さないこと、
などなど、自分に言い聞かせながら3セットのゲームが始まりました。
セットカウント1-1から3セット目は5-5となり、
このサービスゲームを取れば、一気に7-5で勝利というはずが、
タイブレークにも持ち込めず、5-7のセットカウント1-2で負けました。
4時間弱の夏の日のシングルスです。
毎日の昼の皇居マラソンのおかげで、筋肉痛にはならないものの、
体全体が重くなります。
対戦相手の実弟は、右ひじを氷で冷やし、足腰が痛いと言っていました。
翌日の日曜日、夏の日の剣道は、汗が出来るまでがかなりきつく、
その後は、すこし楽になりますが、さすがに暑く気力で相手に対峙します。
剣道は、竹刀で相手を打つことを考えると、
意識、竹刀、体が一致せず、ばらばらになってしまいます。
上段者になればなるほど、体の軸がぶれずに、素早い動きにも、
頭の位置が大きくは上下しません。
腰から動くことを考えながら、稽古をするのですが、
摂氏30度にもなる部屋で全身を袴、道着でくるみ、さらに
頭も手も胴も防具で覆っているわけですから、発汗量はすさまじく、
普通に考えれば熱中症間違えなしの状態です。
2日間の運動でこの季節、スポーツドリンクを4リットルほど飲みました。
いつまでも「若いと思うな」と自戒しているのですが、
ゲームが始まってしまうと、身をかばうことすら思いつきません。
さて、「年を取ったらもうおしまい」の意味なのですが、
一言でいうと、意識を大切にということではないかと思います。
村上さんは決して、敬老の精神がないわけではありません。
自らの週末は、スポーツを通じ、意識面では集中できることが幸せと
思うようにしたいと考えます。
年齢を重ねても、意識だけは年を取らない。
たとえ、サービスダッシュが出来なくなっても、
ファーストサービスのスピードが150キロに達しなくても
それでいいのだと思います。
3連休の最終日、今日はテニス、剣道ともにお休みです。