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#11 ボーディングスクールの教育文化

<昨日のブログに続きます>
イギリスのプレップスクールの年間スケジュールを例にあげて、その休みの多さに驚かれた人も多いと思います。休みが多いだけではありません。その教育の多様性にも日本の教育の常識から考えれば、驚くべき点がたくさんあります。
覚えるだけでない教育は「学ぶ」ことと理解への基準が明確でないことも多いので、順位をつけることが難しいということもあると思います。たとえば、読み書きについて考えてみると、有名な作家の有名な小説の一部分を生徒に読ませて、その内容についてあれこれと設問が作られて、それに対する答え用意される。日本の場合、そのような試験によって、国語力が数値化されるわけですが、英語圏ボーディングスクールにおいては、一つの小説を全部読ませて、そのなかで生徒に研究テーマを決めさせて、レポートにまとめるという作業が良く行われています。
読む、考える、決める、調べる、まとめる、発表することがセットになって、先生がひとり一人の生徒を評価するわけですが、このような学習のなかには、期末や中間テストなどで学習度合を数値化するという作業はないと思います。
小説の捉えとらえかたや興味の持ち方は、人それぞれ違うことが当然で、それをどのように表現するかも違うわけですが、それをどのように評価するかは簡単ではありません。
ボーディングスクールにおいては、生徒の個性や特性をあくまでも尊重するということが教育の基本になっていますが、それが成り立つのは、指導する先生が生徒ひとり一人の個性を理解して伸ばせる環境があるからにほかなりません。
日本の場合、個性や特性を教育で伸ばすことはもちろん尊重されますが、その具体的な方法と現場での教育がかみ合うことはおそらくないと思います。個性や特性がいかに秀でていても、小学、中学、高校と教育程度が進むにつれて、試験の結果を示さない限り評価されないからです。
では、ボーディングスクールの場合、どのようにして個性や特性が教育に反映されて生徒が教育的に良好な実績を残すことができるのでしょうか。
その答えは、生徒が興味を持てるような授業に尽きると思います。一方的に教える教育ではなく、考えさせる教育にあると思います。考えたり、調べたりすることは時間がかかりますが、興味を持てないことをいやいやながらやるよりも、そこから学べることは極めて多く、その精神の拡がりは広大であると思います。

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